館の前
- 2022.03.20
- 地方住宅

幸泉居 館の前
こうせんきょ たてのまえ
- 館の前・西(伊東邸)
- 敷地面積
- 1413.23m²(427.50坪)
- 建築面積
- 173.67m²(52.53坪)
- 延床面積
- 189.62m²(57.36坪)
- 構造規模
- 木造軸組構法
地上2階建
- 館の前・東(吉田邸)
- 敷地面積
- 438.21m²(132.55坪)
- 建築面積
- 93.57m²(28.30坪)
- 延床面積
- 81.98m²(24.79坪)
- 構造規模
- 木造軸組構法
平屋 - 竣工年
- 2022.03
- 施工
- 建築のフジサワ
まちに開く公民家普請
高田気仙川流域はかつての藩境。まちは、あの日の津波で消滅した。10年過ぎてもかつての町並みには程遠く、それでもまちの再建と、人と人のつながりを築こうと懸命に活動している人たちに心打たれる。この家族もそんな新たなまち育て拠点として、この家普請となる。薄眼を開けた釈迦の三つ目は、前後の町の健全を昼夜診続ける滑稽屋根窓仕立てにした。一方、離れ一つ目は、まちに対する愛嬌と見られたら幸甚。大屋根を寄棟にしながらの容積間取りはいたって単純。吹き抜けを持つ大広間が間取りの大半を占める。いうまでもなく「館の前」家館は、公民館的家づくりとして間取りされた。特記は容積を構成する木軸と造作材の話。見渡すまでもなく、裏山は先人たちが後世に残した見事な気仙杉で覆われている。二棟合わせて140㎥余り、原木にして200本程の材を裏山と周辺の山から調達してもらう。因みに乾燥も手前味噌で処理。製材にして約一年、天然乾燥で賄った。こうして裏山気仙杉を纏った館の前に、再び清水のごとく地域交流の幸福の源泉になることを願い、「館の前」に幸泉居の肩書を加えたい。
そらみどま
- 2022.03.15
- 都市住宅

そらみどま
- 敷地面積
- 123.09m²(37.23坪)
- 建築面積
- 54.56m²(16.50坪)
- 延床面積
- 95.50m²(28.88坪)
- 竣工年
- 2022.03
- 構造規模
- 木造軸組構法
- 地上2階建
- 施工
- 明友建設
自然環境と社会環境のあんばいづくり
かつての暮らし向きに習い、炊事場を土間に設える『土間ラボ』間取り。玄関土間の延長上に台所を陣取り、多目的食卓を床坐の高さに設えれることで、土間ラボが靴の脱ぎ履きだけではない玄関機能も担いながら、家とコミュニテイの繋ぎ間取りとなる。また平面的間取りから立体的容積間取りを心がけ、温熱環境とどこでもリビング機能を併せ持つ小さいながらもおおらかな暮らしが営まれる。
すみかーむ
- 2022.03.01
- リノベーション

すみかーむ
- 住戸面積
- 76.88m²(23.25坪)
- 竣工年
- 2021.04
- 構造規模
- 鉄筋コンクリート造
- 地下1階/地上3階建
- マンション(パークハウス/三菱地所)
- 一住戸 2階部分
- 施工
- 若月工務店
- 事業主
- ハウスセレクション
このまち、この場所、この家をずっと住み継ぐためには。
いくら家が長持ちしても、ライフスタイルの変化でそれを阻んでいるケースが多く見受けられます。住まいと住まい方、つまりホームのあり方を考え直し、かつての3LDK間取りをリプランニングしました。家は家族の大きな部屋と捉え、所謂個室をなくしたオープン「坐風」間取り。坐るリビングは、団らんは言うに及ばず、家事のほとんどをこなすコーナーです。オープン「坐風」間取りこそ、世代循環しながら住み継げる家づくりの基本系です。