風緑
- 2012.03.22
- 都市住宅

風緑
かざみどり
- 敷地面積
- 122.00㎡(36.90坪)
- 建築面積
- 48.51㎡(14.67坪)
- 延床面積
- 92.19㎡(27.89坪)
- 竣工年
- 2012.03
- 構造規模
- 在来木造軸組構法
地上2階建 - 施工
- 内田産業
- 撮影
- 吉田誠
「陽風間取り」の知恵袋から、温熱環境づくりを少しばかり。
周辺は、東に大きな公園の森。南からは玉川上水と河川緑地。そして西の窓先に広がる栗林。家づくりも、そんな環境特性を余すことなく活用する。とりわけ冬の陽光、夏の風通しに呼応する断面設計は、かつて先人たちが開発した「陽風間取り」をあたりまえの範として進めたい。屋台骨現しの高い天井と、頂部に開けられた越し屋根の窓など、全て温熱調整装置の建築化を心がけながら、しっかり断熱、すっきり開放の衣替え的設えを施したい。周辺の緑のフィルターをすり抜けてきた風たちが、この場所で交流できる間取りを考えたい。
風小路
- 2012.03.20
- 都市住宅

風小路
かぜこうじ
- 敷地面積
- 136.65㎡(41.33坪)
- 建築面積
- 62.08㎡(18.78坪)
- 延床面積
- 103.50㎡(31.31坪)
- 竣工年
- 2012.03
- 構造規模
- 在来木造軸組構法
地上2階建 - 施工
- 内田産業
- プロデュース
- the house
- 撮影
- 吉田誠
方々から訪れる風の庭づくり。その間取りのことはじめ。
武蔵野台地の平地林もこの辺りまで来ると、その豊かな繁みと街との呼応が気持ちよい。計画地は、そんな地区の一角で、少々建て詰まり感ある所謂旗竿敷地。畑を造成した5区画の分譲地を購入するところからはじまった。幸い、北側は元の畑が残されたため、夏場の風抜き効果が大いに期待できる空気環境である。方々から訪れるであろう風たちを導く開口部を、旗竿空間と家間取りを一体的小路と化した風の庭づくりにしたいと考えた。
風遊
- 2012.03.04
- 都市住宅

風遊
千葉市稲毛区 松岡さんのすまい
- 敷地面積
- 90.81㎡(27.47坪)
- 建築面積
- 53.00㎡(16.03坪)
- 延床面積
- 92.75㎡(28.05坪)
- 竣工年
- 2012.03
- 構造規模
- 木造軸組構法
地上2階建 - 施工
- みくに建築
- プロデュース
- the house
- 撮影
- 吉田修
陽と風の間取り方は、「四方四間大黒持ち」容積で。
下総台地にしっかり根付かせた、所謂「四方四間大黒持ち」の屋台骨を基本架構体とした。間取りは大黒を中心に構成されるが、車寄せ確保のため、1階のみ一辺1.5間だけ後退させた台形間取りとした。周辺の住宅建て込み事情ら、1階壁面はほぼクローズ。その分2階東南面を広く高く空を捉えたパッシブデザインを計った。更に同一空間は、2階のプログラムまで繋がり、居室の所謂ワンルーム化を達成している。幼い子供たちにとって、家族の行動を常に認識しながら、個人を育んでいく環境が整った。
■千葉市都市文化賞
観環楼
- 2012.03.01
- 都市住宅

観環楼
かんかんろう
藤沢市片瀬山 井上さんのすまい
- 敷地面積
- 431.92㎡(130.63坪)
- 建築面積
- 139.47㎡(42.18坪)
- 延床面積
- 255.59㎡(77.31坪)
- 竣工年
- 2012.03
- 構造規模
- 在来木造軸組構法
+RC壁式構造
地下1階+地上2階建
+塔屋 - 施工
- 栄港建設
- 撮影
- 吉田誠
- プロデュース
- the house/46
山の頂の間取り方、その基本姿勢
湘南の街並みが、相模湾のシルエットに弧を描きながら、
やがて富士のスカイラインとひとつの風景になる。その環境を余すことなくフレームに納めるため、耐力壁を外に追い出しながら、テラス間戸を家の間口一杯に開け放した。圧巻は谷側に緩やかに流れた一枚大屋根。50畳敷きの芝庭が、眺望縁台として、あるいは創エネ畑として空の間取りも充実させている。簀の子板壁によって被覆された外壁とともに、片瀬山の風致に包み込まれる環境建築づくりをめざした。
藤沢市建物緑化賞・屋上緑化の部 銀賞