瀬野和広＋設計アトリエ|自然と社会が、共に持続的環境形成が育まれる建築とまちづくりをするために。

やまぐつの家

欲しいのは、「普通」の家。

こんな施主の要望から設計をスタートした。この「普通の」家にはその実、しっかりとした施主の要望が詰まっていた。その一つ目は、現在の畳中心の床座式生活スタイルを変えるつもりがないこと。二つ目は、機能を無視したデザインはいらない、ということ。とにかく田舎の家には人がよく集まる。おおげさな見方によっては宴会場としての機能および動線計画も必要なことから、いつでも広く使えるようにした日常生活空間の間取りが「普通」の家の第一条件である。
■1997年　第3回　住宅・建築省エネルギー機構　省エネルギー住宅賞