作品集

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やねまどり

2017.06.13

やねまどり

栃木県塩谷郡塩谷町 斉藤さんのすまい
敷地面積
1401.67㎡(424.00坪)
建築面積
148.82㎡(45.01坪)
既存延床面積
180.72㎡(54.70坪)
改修後延床面積
190.24㎡(57.50坪)
既存竣工年
1877年(築140年)
改修竣工年
2017.06
構造規模
木造軸組構法
地上2階建
施工
木の城工房
撮影
長岡信也
※瀬野和広

先人が残してくれた再生の施し様、その知恵を読む

ほぼ日光塩谷の築140年あまりの古民家改修。板金瓦入母屋屋根を剥げば、大元寄棟合掌の茅葺がむき出しになる。この茅葺屋根最大の特徴は、小屋組みごと簡単に架け替えられることだ。つまり合掌を構成する扠首(さす)小屋組は、敷桁下本体とは構造的関連性がない。したがって今回の改修はこの小屋組みの架け替えを主軸に取り掛かった。小屋裏空間の自由間取は大いに楽しみながら、既存階間取りは、その屋台骨を最大限尊重しながらの構成とした。何はともあれ、住まい方、次の100年を担保する普請になっていることを願うばかり。

すきまちまどり

2017.06.13

すきまちまどり

東京都世田谷区 RICKYさんのすまい

敷地面積
100. 03㎡(30. 26坪)
建築面積
49. 68㎡(15. 02坪)
延床面積
96. 27㎡(29.12坪)
竣工年
2017.06
構造規模
木造軸組構法
地上2階建
施工
渡辺富工務店
プロデュース
the house/52
撮影
吉田 誠

道が庭的、今時解釈まちの間取り方

都市住宅づくりは、まちの隙間を家間取りにどう活かすかが要となる。家がふれる全ての隙間を環境と捉え、対話呼応的間取りを心掛けなければならない。かつての道が庭的コミュニテイは無理としても、視覚的つながりでまちと呼応していたい。見るみられる空気の隙間を繋げるハイコンタクトプランニングを試みた。

街道筋まち家

2017.06.13

街道筋まち家

埼玉県比企郡小川町 福田さんのすまい

敷地面積
281. 04㎡(85. 01坪)
建築面積
124. 05㎡(37. 52坪)
延床面積
167. 46㎡(50.65坪)
竣工年
2017.05
構造規模
木造軸組構法
地上2階建
施工
内田産業
撮影
青野浩治

坐風まち家のひとり言

街道筋の間取は、間口一杯低い軒をせり出しながら、車庫機能を街に綺麗に見せようとした今時風長屋門とした。建築は、このまちこの場所に住み続けることを決意した家族の意志に背くような設えではいけない。その為にも自然の摂理を生活環境のエネルギーにするカタチづくりを設計的心掛けとしたい。我々言うところの「坐風」間取りが、今後家族の暮らし向きに柔軟なる受け皿になってくれることを願ってやまない。